米労働省が12日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は勢いが加速。年初からの上昇傾向が続いており、連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退した。1月CPIは前月比0.5%上昇(季節調整済み)した。これは2023年8月以来の大きさで、0.3%上昇というエコノミスト予想を大きく上回った。前年同月比は3.0%の上昇。12月の2.9%から加速した。キャピタル・エコノミクスのチーフ北米エコノミスト、ポール・アシュワース氏は「インフレ率は足元、この水準で推移している。明確な低下傾向は見られない」と述べた。調査会社インフレーション・インサイツの創業者、オマイル・シャリフ氏によると、1月の予想を上回る物価上昇は主に中古車と自動車保険の価格上昇を反映したものだ。
米1月CPI加速、FRB利下げ「フリーズ」
予想上回る前年比3.0%上昇、インフレ退治に逆風続く
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