メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は、ドナルド・トランプ米大統領から先週電話がかかってきたとき、関税問題で譲歩しない米国の指導者と話す覚悟ができていた。しかし実際には、世界の指導者たちが対米通商交渉の参考にするようなディール(取引)をまとめることに成功した。複数の関係者によると、2月3日に行われた電話会談は厳しく、しばしば緊迫し、時間は45分近くに及んだ。シェインバウム氏は、通訳を介した会話と英語での会話を織り交ぜながら強調点を明確にし、メッセージを伝え続けた。対立にエスカレートさせることなくトランプ氏の関心を引きながら、貿易や麻薬、移民に関する攻撃をかわしたという。「トランプ氏の言葉で話さなければならない」と、この会談について詳しく知る人物は語った。
メキシコ大統領の対トランプ交渉術、世界が注目
反感を買わずに自説を貫き、トランプ氏を感心させたシェインバウム大統領
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