トランプ米政権が公約として推し進める移民を対象にした大量強制送還や家宅捜索などが移民コミュニティーに打撃をもたらしている。ロサンゼルスの路上ではメキシコの伝統料理タマレスの売り上げが落ち込み、バージニア州郊外では住宅購入を取り消す動きが広がるなど、影響は広範囲に及ぶ。ロサンゼルス南部でギターや大きなテディベアを販売するジョシュア・カルデロン氏は、店の前を通る人がいなくなったため、営業時間を短縮したという。「客がいない」とカルデロン氏は話す。「売り上げが実質的にゼロの日が続いている」近くで露店を営業するエミリオ・サンドバル氏は、トウモロコシの粉で作った食べ物、タマレスを通常なら午前中早くに売り切ってしまう。ところが 最近の木曜日、午前10時半時点でタマレスを保管する鍋にはまだ半分ほどが残っていた。