米国防総省が統括する軍の一部では、実業家イーロン・マスク氏率いる政府効率化省(DOGE)が目指す大幅なコスト削減に先回りして、削減候補のリストを準備している。削減対象となるのは、軍が長年廃止を望んできたものの、地元選挙区への利益を優先する議員らが維持を求める兵器などだ。DOGEのメンバーは早ければ14日に国防総省を訪れるとの見通しを国防当局者らは示した。DOGEから派遣される担当者のリストを国防総省は受け取っているが、公表していないという。ピート・ヘグセス国防長官は今週、DOGEの国防総省来訪を「歓迎する」と述べた。ドナルド・トランプ大統領の就任後、DOGEのメンバーは複数の連邦政府機関に派遣され、過剰支出をあぶり出そうと政府のシステムを調査している。トランプ氏は11日、連邦職員の規模縮小を巡るDOGEの権限を拡大する大統領令に署名した。