ウクライナ巡る米ロ協議、取り残された欧州に危機感Photo:Anadolu/gettyimages

【パリ】ウクライナの将来と欧州の広範な安全保障を巡る米ロ協議から、トランプ米政権が欧州諸国を除外したことを受け、欧州の主要軍事大国が交渉の場に加わろうと奔走している。

 フランスのエマニュエル・マクロン大統領は17日、ドナルド・トランプ米大統領と20分間の電話会談を行った直後に、エリゼ宮(大統領府)で欧州首脳らと緊急会合を開催。米政府高官らがロシアとの直接協議のためサウジアラビアを訪問する中、欧州がウクライナ戦争の解決に依然として役割を果たしていることを示そうと外交努力を続けた。

 欧州の命運が各国の直接的な参加なしに決定される可能性があることは、同地域に衝撃を及ぼしている。またマクロン氏やキア・スターマー英首相らに対し、ロシアとウクライナの和平合意にどのように貢献するのかを明確にするよう求める圧力も高まっている。