米実業家イーロン・マスク氏は20日、米連邦準備制度理事会(FRB)の監査など今後着手する予定の取り組みについて示唆した。同氏が率いる「政府効率化省」(DOGE)はドナルド・トランプ米大統領の権限の下で、連邦政府機関の予算や人員削減を進めている。マスク氏はFRBを監査する計画があるかとの質問に対し、「ある」と答えつつ、詳細は明らかにしなかった。トランプ氏が19日検討していることを明らかにした、DOGEの取り組みで削減された予算の一部を国民に還元する可能性も示した。電気自動車(EV)大手テスラの最高経営責任者(CEO)でもあるマスク氏は、保守主義活動家の年次集会「保守政治行動会議(CPAC)」で支持者らを前に、「国にとって破壊的で、国民のためになっていない機関から取り上げたお金を給付する。いわば戦利品だ」と述べた。具体的な機関名には言及しなかった。