23日投開票されたドイツの連邦議会選挙は、ポピュリスト(大衆迎合主義)政党や敵対的な姿勢の米政権から攻撃を受けている欧州各国の中道政権にとって、この地域の山積する問題を解決する能力があることを示す最後の機会だった可能性がある。 総選挙で勝利を収め、ドイツの次期首相になる可能性が高いキリスト教民主同盟(CDU)のフリードリヒ・メルツ党首は同日、「欧州をできるだけ早期に強化し、米国からの段階的な独立の達成を優先するべきだ。米国、少なくとも現在の米政権が、欧州の運命にほとんど無関心であることは明らかだ」と語った。