芸能人や著名な経営者にも「サウナ好き」を公言する方が増え、また身近なビジネスパーソンで、精力的に仕事をこなすトップエリートと呼ばれる男女がこぞってサウナに通っています。なぜ、仕事ができる人は、サウナにハマるのでしょうか?
サウナを初めて科学的エビデンスに基づいて解説した話題の書「医者が教えるサウナの教科書」(加藤容崇著)より、最新研究に基づいたサウナの脳と体に与える効果と、最高に「ととのう」ための入り方を、本書から抜粋して紹介していきます。

最高の「水風呂」は、浮遊がベスト
水風呂には、肩までしっかりつかることが大切です。頭の先まで入ることを許されている施設であれば、すっぽり丸ごと入って、ぜひ浮いてみてください。
なぜ、浮くのがよいかというと、水風呂では下の方の温度が低くなるうえ、水圧がかかるため、体育座りのような状態でつかると足が冷えやすくなるからです。だから、体の高低差をなるべくなくすために、水平になる、すなわち浮遊がベストです。しかも、脱力感がたまりません。
最悪なのは足だけつかることです。水風呂に全身つかるのがこわくて下半身だけつけると、足が局所的に冷やされることになります。それは、「冷え性製造機」のようなもので、寝つきも悪くなります。
もし、どうしても全身をつけるのが苦手だという人は、次の方法を試してみてください。それは、両手を水から出すこと。手の平を合わせて合掌するようなイメージです。
足や手は、体の中でも冷たさを敏感に感じる場所なので、実際の温度よりも2度程度、冷たく感じることがあります。17度の水風呂でも15度くらいに感じてしまいます。だから、手を水から出すと、逆に体感温度を2度くらい上げることができます。もちろん、可能であれば、足を出しても同様の効果を得られます。
水流が起きると羽衣がとれる
また、入っている時のちょっとした注意点として、水が勢いよく流れている場所は避けるのがベターです。水風呂は水の循環が行われていることがよくありますが、水流があると、羽衣がとれてしまいます。誰かがバシャバシャ勢いよく入ってきた時も注意です。
羽衣がとれると、冷たい水の温度が皮膚にダイレクトに伝わるので、急に冷たく感じます。なるべく水流が静かなところでのんびり過ごしましょう。
*本記事は、「医者が教えるサウナの教科書」から、抜粋・編集したものです。