「TO DOリスト」が逆効果?
本当にやるべきタスク管理法
タイムコーディネートでは、タスクを1週間単位で管理することをおすすめしています。その理由は、突発的事態にも対応でき、臨機応変に、やるべきことを確実に進められるからです。
急に仕事が割り振られたり、自分や家族の体調不良で動けなくなったり、予期せぬことは突然起こります。しかも、その予期せぬことは緊急な対応が必要となるので、予定をもう1度立て直す必要が出てきます。
毎日軌道修正するのは時間もかかりますし、何より大変です。それに、「今日も急な対応で、やりたいことができなかった」と、自分を否定する時間が頻繁に生まれてしまいます。タスクを1週間で管理すれば、その不必要な時間を省けます。
ここで、「タスク」と「TO DO」の違いも明確にしておきましょう。
「TO DO」は期限設定がないことです。いつかやろうと思っていること、やらなければいけないことを思いつくまま書き出した状態で、期限を設けていないから優先順位も一目見ただけではわかりません。または、すぐに終わりそうなものから取り組んだら、結局すべての「TO DO」が終わらない可能性もあります。

一方で「タスク」は、期限があることです。期限が明確なら、一目見て緊急度がわかります。「何からやろう」「次は何をやろう」と迷う時間を省くことができますね。
まずはやることを書き出したら、「TO DOリスト」のままにせず、期限を設定した「タスク」にして、優先順位をつけて取り組んでいきましょう。
タスクの50%は1時間以内に終わると言われています。終わったタスクに線を引いて消していくのは、達成感もあって快感を得られるものです。
ただし、小さなタスクをこなしては「今日もやることが進んだ!」と錯覚するのはとても危険です。小さな充実感を得ることで、時間や労力がかかる、本当に重要なやるべきことが後回しになっている現実に、気づいていない恐れがあるからです。
毎日の「TO DOリスト」を捨てて、1週間単位でタスク管理をしていきましょう。