
「やりたいこと」ができずに毎日が過ぎていく……。そんな焦りを感じる現代人は多いのではないだろうか。時間の専門家であるタイムコーディネーターの吉武麻子によれば、「理想の時間の使い方」をするために「時短・効率化・タイパ」、さらには「TO DOリスト」も捨てるべきなのだという。その理由とは?※本稿は、吉武麻子『無駄をスッキリさせて、人生の質を高める 時間デトックス』(日本実業出版社)の一部を抜粋・編集したものです。
やることの質か?量か?
「タイパ」と「時短」の違い
やりたいことがたくさんある人は、すべてをやりたい気持ちが強いがために「効率的にできる方法はないか?」「時間を短縮できることはないか?」と考えます。
最近では「タイパ(タイムパフォーマンス)」というように、「時間対効果」を考える人も多いです。ここで大事なのは、「何のために時短・効率化をするのか」です。
ちなみに、「タイパ」は費やした時間と得られた満足度に比例するため、「質」を重視する概念といえます。一方、「時短・効率化」は、時間を節約することが目的となりがちで、その場合は「量」に着目しているといえます。
「セイコー時間白書2024」では、「日常による時間の使い方」について、現代社会で重視されるタイムパフォーマンスの実態を調査しています。