令和のリーダーは「明確化」に注力する
昭和のリーダー:「やる気を出せ! 飲み会でもして士気を高めよう!」
令和のリーダー:「何をすべきかを明確にしよう。障壁を取り除こう」
ここが大きな違いです。
令和のリーダーが部下に声をかけるべきなのは、次の3つです。
1. 「具体的に何をすればいいか」を明確にする
「もっと営業成績を上げろ」ではなく、「今週は○○業界の△△社にアポを3件取って、×××という切り口で提案してみよう」と具体的に伝えます。
「その切り口で話すために、何を準備しようか?」「アポを取るときに、どんな話をすればいいか、まず考えてみよう」と、さらに具体的なアクションに変える問いかけをします。
2. 「なぜそれをする必要があるか」を伝える
メンバーが自分の仕事の意味を理解していないと、どうしても活力も出ません。単に「これをやれ」と言うのではなく、「これをやることで、こういう価値が生まれる」と伝えることが大切です。
「このお客様にアポを取ることで、業界内での当社の認知度が高まり、ほかの案件にもつながりやすくなるんだ」
「このデータ分析をすることで、経営陣が重要な判断をするための材料になるんだよ」
このように、仕事の意味や価値を言語化することで、メンバーは「なるほど、だからやるべきなんだ」と納得できます。
3. 「何に困っているか」を引き出す
やる気がないように見えるメンバーには、必ず何らかの障壁があります。それを見つけ出し、一緒に解決することがリーダーの役割です。
「うまく進まない部分はある?」
「どんなところで壁にぶつかっている?」
「やりづらいと感じていることはある?」
このように問いかけることで、メンバーが抱えている不安や困難を言語化できるようになります。そして、それを一緒に解決していくことで、メンバーは「自分一人で抱え込まなくていいんだ」と安心して行動できるようになります。