自分の生き方や置かれた状況に「悩む人」がいる一方で、同じ環境にいても「悩まない人」がいます。生きづらさを感じやすい現代社会では、「悩みやすい不幸体質」を卒業することは、重要な生存戦略です。
その方法を教えてくれるのが、書籍『不自由から学べること ―思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』です。12歳からの6年間を「修道院」で過ごした著者が、あらゆることが禁止された暮らしで身につけた「しんどい現実に悩まなくなる33の考え方」を紹介。「現実の見方が変わり、モヤモヤがスッと晴れた」といった声が多数寄せられています。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「いつも幸せな人の特徴」を紹介します。
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目標達成は、目に「見える富」
私は、日記のような記録をつけています。
そこには、仕事における定量的な目標やタスクのチェックも「書く」ようにしています。
「今週の売上」とか「2章まで原稿を進める」とか「デザインを10枚起こす」とか。自分がやるべきこと、やれたことを明示しています。
これらの完了の印は、「見える富」です。
豊かな感情という、目に「見えない富」
一方で、プライベートのことも書くようにしています。
自分が主人公で、今はこんなステージや章にいて、こんな登場人物が出てきて、こう思った。こんなことをして楽しかった、感動した、など。
「仕事が忙しくてずっと行けていなかったけど、久しぶりに友達と映画を観にいって楽しかった！ やっぱり私は映画が好き」といった簡単なことも書きます。
そんな小さなストーリーを書き留めておくと、趣味や家族や友人など、身の回りにある大切な価値をあらためて意識できます。
私はこれを「見えない富」と呼んでいます。
「見えない富」に気づいてあげよう
ノートに書き出すことで、自分が達成した「見える富」も、人生の大切な時間といった「見えない富」も、すべて把握できます。
すると、何もないような日常でも、ノートを振り返ってみると「けっこういろいろやってきたな」と、自分が手にしてきた富に気づけるのです。
1日を振り返ったり、自分と向きあったりして気づいたことを、言葉にする。他に何もすることがない、させてもらえることのない修道院という環境で過ごしたからこそ、身についた習慣です。
私はこのスタイルを、もう10年以上、続けています。
自分の日常には何もないと感じている人は、ぜひやってみてください。
自分が手にしてきた、ささやかな富に気づけることでしょう。
（本稿は、書籍『不自由から学べること ―思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。書籍では他にも、「いつも幸せな人の考え方」を多数紹介しています。）
★★★新発売!!★★★
しんどいことがあっても、
「悩まない人」は何を考えているのか？
不自由だらけの「修道院」で身につけた、
逆境を「生きる力」に変える思考法
『不自由から学べること -思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』川原マリア（著）、定価1760円（本体1600円＋税）、352ページ
現実の“しんどさ”が一瞬で消える!!
絶対に「悩まない人」が考えていること。
今はなにかと「生きづらさ」を感じる時代。
「上司ガチャ」「親ガチャ」なんて言葉も流行ったように、自分ではどうしようもない現実に不満を抱く人は少なくありません。
そして残念なことに、そんな現実を変えるのは難しい……。
でも、不自由な現実の前で嘆くだけなんて嫌ですよね。一度しかない人生、生きづらさを抱えたまま生きていくなんて耐えられません。
現実が変わらないのなら、その「捉え方」を変えてみるのはいかがでしょう。
どれだけしんどい現実でも、そこから「学び」を得られたら、それは自分にとって「意味のある苦労」に変わります。
本書では、あらゆる「不自由」から「生きる力」を得るための、「現実との新しい向き合い方」をお伝えします。
読み終えたとき、あなたが抱えた「生きづらさ」が、ほんの少しでもラクになっていることを願っています。
本書の目次
1章 本当の豊かさを手にするには ―「不足」という不自由から学んだこと
目に見えるモノに価値はない／手放すから「大切さ」に気づける／流れゆく「情報」は必要ない／人は、「ない」から「創造」する／「自分と向きあえる時間」がいちばん尊い など
2章 やりたいことをするために ―「制限」という不自由から学んだこと
「鳥カゴ」の中にも学びがある／人は「意志」の弱い生き物である／我慢できないときは本音を吐露していい／やりたくないことからも人生は開ける／「高尚な目的」なんてなくていい など
3章 喜びを感じて生きるには ―「滅私」という不自由から学んだこと
「誰かのため」は「自分のため」になる／恩は貸すものでなく「送る」もの／「苦行」が人生観を変えてくれる／「何でも屋」という生き方もある／「逃げる」ことも人生の前進 など
4章 人間関係で悩まないために ―「他者」という不自由から学んだこと
やられても、やり返してはいけない／つらいときこそ未来への「種」を蒔く／100年後の「私たち」を考えて生きる／他人からの評価に意味はない／人と人はわかりあうことはできない など
5章 苦しみを乗り越えるには ―「運命」という不自由から学んだこと
「変えられないこと」に執着しない／生まれながらの「呪い」なんてない／弱さを抱えたままでも生きていける／容姿も傷も「魅力」に変えられる／笑うことさえできればいい など
