オルカンに潜む3つのワナとは! 「高リスク」「米国偏重」「為替の悪影響」って知ってる?【オルカン入門セミナー:その2】

一番売れてる月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』が昨年末に開催した「オルカン」の入門セミナーの内容をお届け。今回はその第2回。NISAで人気の投資信託「オルカン(オール・カントリー:全世界株型の投資信託)」だが、実は初心者が勘違いしやすい“3つのワナ”が存在する。知っているつもりでも意外と知らない“盲点”が潜んでいるので、初心者に限らず、すでにオルカンに投資している人も必読の内容だ。(ダイヤモンド・ザイ編集部)

【※この記事の続きはこちら】
⇒NISAで人気のオルカン投資の王道は? 積立は“安い時にたくさん買える”優れもの!【オルカン入門セミナー:その3】

※「オルカン」は三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称として商標登録されているが、ここでは全世界株型インデックス投資信託の総称として使っている。

「安定的に」儲かり続けるわけじゃない?!
オルカンは“株100%”だから高リスク

オルカンに潜む3つのワナとは! 「高リスク」「米国偏重」「為替の悪影響」って知ってる?【オルカン入門セミナー:その2】

ダイヤモンド・ザイ編集長 熊谷久美子(くまがい・くみこ) 2000年の『ダイヤモンドZAi』創刊時より参加。『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 投資信託のワナ50&真実50』『新NISA入門』など単行本も担当。公益社団法人日本証券アナリスト協会認定アナリスト。

 
オルカンに潜む3つのワナとは! 「高リスク」「米国偏重」「為替の悪影響」って知ってる?【オルカン入門セミナー:その2】

ダイヤモンド・ザイ編集部員 朝日希新(あさひ・きあら) 早稲田大学卒業後、2017年にダイヤモンド社に入社。広告営業の部署を経て、18年よりダイヤモンド・ザイ編集部員に。「オルカン入門」「NISA株の学校」など投資初心者向けの特集を多く担当。

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それでは続いて、パート2「オルカンの3つのワナとは?」にいきましょう。

パート1ではオルカンの魅力を紹介しました。ただ、「皆が買っているから」とか「なんとなく儲かりそうだから」という理由で買ってしまうと、「こんなはずじゃなかった!」と思う日が来てしまうかもしれません。オルカンを正しく理解するために、勘違いしやすい3つのポイントを紹介します。

no-img2 朝日

まず1つ目のワナが「安定的に儲かり続ける」。オルカンって投資先が分散されていて低リスクで、じわじわと上がっていくイメージなのですが、これがワナ…?

no-img2 熊谷

「安定的に」のところがワナです。なぜなら、オルカンって「株100パーセント」だからです。パート1でも説明しましたが、投資信託の投資対象って、株とかリートとか債券など色々あって、その中で例えば債券は値動きが比較的小さめです。

no-img2 朝日

債券は低リスクということですね。

no-img2 熊谷

それに対して、株はものすごく値動きが大きい。オルカンは「分散投資されている」のは事実ですが、それは多くの国の「株」に分散されているということであって、株以外の「別の資産」に分散されているわけではないのです。

no-img2 朝日

たしかに、オルカンって株ですよね。だから値動きが大きめでリスクは大きいということですね?