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【ストレスフリー】余計なストレスを溜めない人に共通している「すごい考え方」とは?Photo: Adobe Stock

「なんとかなるんです」っていう話

 今日は「なんとかなるんです」というお話をしたいと思います。これ、本当にいつでも使える、万能な考え方なんですよね。

 私も若い頃は、「これ、大丈夫かな……」とか「最近連絡ないけど何かあったのかな」「ちゃんと振り込まれるのかな」「確認してないけど、とんでもないことになってないかな」など、いろいろと心配することがありました。

 不安になって、つい早めに動いたり、確認しすぎたり。簡単に言えば、「余計な心配をしてしまう」ことが多かったんです。

最近は「なんとかなる」
で落ち着けるように

 でも最近は、「まあ、そういうことやってもしょうがないな」と思えるようになりました。だって、これまで結局なんとかなってきたんですから。

「今すぐやらなきゃいけないことは、後回しでも大丈夫」と思えるようになってきました。それよりも、「今の気持ちが平穏であること」の方が大切だと思っています。

やるべきことは
やるタイミングでやればいい

 もちろん、「今日やること」は、ちゃんとやります。でも、それ以外のことを先回りして心配しても、きりがありません。

 何か起きるかもしれない。でも、それが起きた時に考えても、ちゃんとなんとかなります。だって、今までもそうだったんですから。

 この「なんとかなる」っていう感覚を頭のどこかに置いておくのは、ある意味で“心の保険”になると思います。

不安になるのは
エネルギーがある証拠かもしれない

 実は、年齢を重ねるとエネルギーが減ってきます。体を動かすのが億劫になったり、人と会うのが面倒になったりします。

 その結果、「まあ、いいや」って感覚になってきて、それが逆に心の平穏につながることもあるんですよね。

 元気がありすぎると、「もし何かあったらどうしよう」といった不安に向かうエネルギーが出てきてしまう。でもそれって、見方を変えれば“エネルギッシュ”ともいえるんです。

「いい意味で後回し」
をできる心の余裕

 だから、「まあ、なんとかなるだろ」と思って、いい意味で後回しにする。忘れちゃってもいいくらいでちょうどいいのかもしれません。

 だって、結局本当に大事なこと――たとえば「ご飯を食べること」なんて、忘れませんからね。忘れないことだけ覚えていれば、なんとかなります。

「なんとかなる」を心の中心に

 この「なんとかなる」という考え方を、座右の銘のように心の中心に据えておくのは、とても大事だと思います。

 それが体現できるようになってくると、「ああ、年をとるのも悪くないな」と思えるようになってきますし、どんどん気持ちも楽になっていくんです。

 それでも、「これは流せない」というこだわりが、ひとつくらいはあってもいいと思います。その一つだけ守れれば、あとは「まあいいや」で大丈夫!

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。