電話は、相手が目の前にいないこともあり、つい気が緩んで肘をついたり、背筋が曲がったりと、姿勢を崩して話してしまいがちです。足を組みながら話す人や、肩に電話を挟んで話す人もいます。こうした姿勢をすると、お腹から声が出しづらくなるので、声のトーンが下がってしまいます。そのため、怖く感じられてしまうことがあるのです。
怒っていないのに怒っているように聞こえてしまうのは、不本意ですよね。相手を不必要に不安にさせてしまいます。
そのため、電話で話すときは、姿勢を正しましょう。立って話すときも座って話すときも、背筋を伸ばして顔を上げます。そうすることで、お腹から口まで真っすぐ声が伝わってきて、声の質もトーンもワンランクアップします。
よく電話でも笑顔で、お辞儀をしながら話している人がいます。そうした姿勢は相手に伝わっています。電話をするときは、目の前にお客様がいて、見られている想定で話すようにしましょう。姿勢を正して表情を意識することで、声のトーンが明るくなり、印象も必ずよくなります。
ここまで、よくあるお悩み別に、電話応対を克服する方法について紹介してきました。電話に誰よりも率先して出ることで、電話応対力は必ず身につきます。何より、電話応対を通して身につけられるものは、思う以上に大きいのです。
また、積極的に電話に出る姿勢は、上司や同僚からの信頼や評価を高めます。電話応対に限らず、誰の役割とも決まっていない仕事や、目の前にあるできることをどんどん手がけていきましょう。
自信を持ってできる仕事を1つでも増やすと、それは自分の支えになります。そして必ず次の仕事へとつながっていくでしょう。
電話対応で知っておくと
便利なフレーズ
電話応対の際は、さまざまな対応が求められます。次に知っておくと便利なフレーズをご紹介します(すでにご紹介したものも含みます)。
ここで取り上げている言い回しが口から流れるように出てくると安心です。ぜひ何度も繰り返し口にして、自分のものにしてしまいましょう。
・相手の名前や用件が聞き取れないとき
→恐れ入ります。少々お電話が遠いようです。申し訳ございませんが、もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか。