「いつも感じのいい人」が電話やメール対応で使わないよう、心がけている言葉とはビジネスの場であっても言葉は生き物。心を尽くし、誠心誠意を込めた言葉でコミュニケーションをとっていきたいもの(写真はイメージです) Photo:PIXTA

インターネットやSNSの普及で通信手段の選択肢が増えました。一方で、ビジネスで使われる尊敬語、謙譲語、丁重語、敬語などの使い分けは不変です。茶人で慶應義塾大学特任教授の千宗屋さんの『お茶の若宗匠が教える「人づきあい」と「ふるまい方」 いつも感じのいい人のたった6つの習慣』より、紹介します。

電話、メール、アプリ……
相手が慣れている通信手段で

 インターネットの普及により、通信手段はここ数十年で格段に増えました。ビジネスの場で使用するツールも、手紙や電話が中心だった頃から大きく変化し、電子メールやメッセンジャーアプリ、ウェブ会議ツールなどを使い分けるようになりました。

 どういった場面でどの手段を使うべきという決まりはありません。ビジネス効率のよさに加え、職種、緊急性、内容、相手先との関係によって使い分けることが必要です。カジュアルすぎる、丁寧すぎるなどと決めつけず、あらゆる手段を柔軟に使う姿勢がビジネスでは大切です。

 基本的な考え方としては、相手先の都合を優先し、慣れている手段を選ぶことで、その後のコミュニケーションが円滑にはかれるということです。

 年齢差や職種の違いによって、使い慣れているツールがまったく異なることもあり得ます。あらかじめ、どんな手段がいちばんよいかを確認するのが早道ではないでしょうか。

 電話や手紙といった昔からの通信手段も場合によっては使うべき時があります。緊急時には、できるだけ早く相手の注意を喚起し、知らせる必要があるので、電話などあらゆる通信ツールを駆使します。