
「この仕事は向いていない」と誰しも思ったことがあるだろう。向いていない仕事は嫌々やるしかないのだろうか。私はそうではないと考える。自分に合う仕事ができる確率を高め、自分に向いていない仕事でも意欲を高めて取り組むコツがある。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)
「仕事が合わない」問題は
解決できるのか
「仕事が自分に合わない」「その仕事は向いていない」「やりたくない仕事をすることがつらい」と思ったことが、誰しもあるのではないだろうか。
仕事を選んだときは、自分に合っていると思ったが、その後の事業の変化や異動などによって、自分に合わない仕事を担わなければならなくなることもある。自分自身の環境や考え方が変わり、その時々の向いている仕事が変わることもある。
もちろん、本人の希望や適性を踏まえた人事異動や業務付与が行われている企業もあるが、仕事は多様化する半面、人員は限られてきている。そんな中、全ての人にその人に合った仕事を付与することは、現実的には不可能だ。
自分に合った仕事ができる確率を高める方法はないだろうか。このように申し上げると、「仕事を選り好みするべきではない」「嫌な仕事をするからこそ給料をもらえるのだ」「自分に合ったことは、趣味や道楽で実施すればよい」という反論を受けることがよくある。
しかし、私はそうは思わない。自分に合う仕事ができる確率を高めることは可能だ。加えて、自分に向いていないと思える仕事でも、楽しく進めることができる手法がある。誰でもすぐに実施できる方法だ。