
読者の反響が大きかった記事を再配信します。(記事初出時の公開日:2024年3月19日)
SNSでシアワセを気軽に報告すると、炎上したり、「相手のかなしい気持ちも考えて」などと論争が繰り広げられることがあります。タイミングと言い方を間違えて微妙な空気になってしまったり、妬まれて嫌がらせをされたり…。そんなトラブルで、お祝い事が台無しになった経験はありませんか?では、どういう風に伝えたら良いのでしょうか。シーン別に成功例と失敗例を比較して、周りとうまく付き合うための報告を考えます。(メンタル心理カウンセラー、ジェラシー研究家 清川永里子)
相手の「喜び」にジェラシーを感じる
「出る杭は打たれる」という言葉がある日本。
「合格したんです!」「結婚するよ!」「部長になった!」などと普通に言ってしまうと、昨今は周囲への配慮が足りないなどと批判されるケースが多々見受けられます。
自分にとって良い事があって、誰かに言いたいだけなのに、なぜそんなに気を使わなければならないのでしょうか?「出る杭」は打たれないように、息をひそめて報告しないといけないのでしょうか?
私は、それは違うと思います。誰でも「自分が成功したら祝ってもらいたい」という気持ちが多かれ少なかれあるはずです。そして、理想を言えば、「相手の成功を喜べる人間でありたい」とも思っているでしょう。
では、なぜ、そこに微妙な空気が流れてしまうのでしょうか。
家族であろうと、友人であろうと、同僚であろうと、人と人の関わりの間には「ジェラシー」が存在します。周囲の「ジェラシー」をしっかりと理解し、タイミングよく上手く伝えれば、相手を不快にさせないでしょう。
そのタイミングは紙一重で、実は、そこには「お作法」があるのです。今回は、シーン別に成功例と失敗例を比較しつつ、「ジェラシーを避けるためのお作法」の重要性を見ていきましょう。