頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

仕事ができない人は「会議中に別のことをする」。仕事ができる人はどうする?Photo: Adobe Stock

「今この瞬間」に集中する

最近、私はストレスや不安の原因について、改めて気づいたことがあります。

ストレスや不安の原因は本当にさまざまで、たとえば人とのコミュニケーションによって生じたり、他者との比較によって生まれたりしますよね。

私が「これだな」と思った結論は、ストレスや不安は「今この瞬間」に集中していないことが原因である、というものです。

私たちは、未来のことを考えたり過去の出来事を思い出したりすることで、不安やストレスを感じます。

たとえば「来週これをやらなきゃいけない」とか、「あのときあんなことを言われた」など、今この瞬間から意識が離れ、将来や過去に気持ちが向いてしまうことで、不安やストレスが生まれてしまうのです。

たとえば、今この瞬間、私は文章を書いています。この瞬間に限っていえば、ストレスや不安は感じていません。

でも、ふとした瞬間に将来のこと、もしくは過去のことを考えてしまうから、不安やストレスが襲ってくるわけです。

実際に、超有名な企業の創業者や社長、有名なバイオリニストなども、ある意味で「将来のことを知らない」というケースがあります。

たとえば、「今日の朝には予定があります」とか、「今夜は〇〇に行くことになっています」とは言うけれど、「明日の予定は分からない」という人が意外と多いのです。

なぜなら、将来の予定がはっきりと見えてしまうと、「うわ、こんなことあるのか、大変だな」と思ってしまい、今やるべき業務に集中できなくなるからです。

そうした人たちは、今この瞬間に集中するために、あえて将来の予定には目を向けず、とにかく予定を詰め込んで、目の前のことに集中しようとしています。

結局のところ、「人生とは今の連続」でしかありません。

にもかかわらず、人間のストレスや不安というのは、ふとした瞬間にいろんなことを考えてしまうことから生じてくるのです。

だからこそ、「気を紛らわせる」という行為が大事になってきます。

何もしないと、いろんなことを考えてしまいます。

だから、とりあえず走ることで気を紛らわせようとする人もいます。

そのことに集中すればするほど、それ以外のことを考えなくなる。

これこそが、本当の意味でのストレス解消なのです。

しかし多くの人は、たとえばミーティングをしながら別のことをやったり、ミーティング中に他のことを考えてしまったりします。

だからこそ、ストレスや不安は常に付きまとってしまうのです。

逆に、すごく忙しいときというのは、不思議とストレスや不安がない場合もありますよね。

それは、もう「やらなきゃいけない」状態だからです。

To Do リストの一つ一つにしても、プライベートの用事にしても、目の前のことに一心不乱に取り組んでいけば、ストレスや不安は自然と解消されていくのです。

(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)