「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

仕事ができる人は気が利く人
気が利く人と気が利かない人の違いについて説明します。
仕事をしていると、「この人は気が利く」「この人は気が利かない」と感じる場面が多々あります。
では、その違いは何でしょうか?
気が利く人と気が利かない人の決定的な違いは、先手を打てるかどうかです。
つまり、相手の行動を先読みし、あらかじめ必要な準備や対策を講じることができる人が、一般的に「気が利く人」と言われます。
例えば、具体的なシーンを考えてみましょう。
上司から「明日13時に会議がある」と言われたとします。この時、気が利く人は、会議に必要な資料を準備し、プロジェクターの調整をし、お昼時なら弁当の手配まで考えます。
つまり、13時の会議がスムーズに進むように、事前に必要なことを想像し、先回りして手を打つのです。
一方で、気が利かない人は、ただカレンダーに予定を入れておくだけ。
そして、当日の13時直前になって「資料が足りない!」と焦ったり、上司に指摘されて慌てて対応したりします。このような違いが、仕事のスムーズさや評価に大きく影響します。
では、気が利く人はどのように考えて行動しているのでしょうか?
実は、やっていることはシンプルです。「関わる人の行動を洗い出している」だけなのです。たとえば、上司が「明日の13時にお客様を迎えてプレゼンをする」と決まっている場合、上司の立場になって一つひとつの行動を想像します。
お客様は待ち合わせ場所にちゃんと到着できるだろうか?
名刺交換の際、上司が名刺を忘れる可能性はないか?
プレゼンで必要な資料が不足していたらどうしよう?
こうした「不安要素」を事前に洗い出し、それぞれに対して先手を打っておくのです。例えば、
お客様には前日に「場所はこちらです。迷ったらご連絡ください」とリマインドメールを送る。
上司の名刺も予備を用意しておく。
プレゼン用のデモ機を自分のパソコンで動かせるよう準備し、紙の資料も予備で用意する。
このように、「もし〇〇が起きたらどうしよう?」という不安を想定し、事前に対処することで、万が一の時にも慌てず対応できるのです。
実際に準備したものを使わないこともあるかもしれませんが、必要になった際にすぐに対応できるかどうかが「気が利く人」の大きなポイントです。
日々の仕事の中で、改善できるポイントがあるなら、ぜひ「先手を打つ」意識を持って行動してみてください。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)