漠然としていた不安を分析し、根本的な原因がわかれば、対策を練ることが可能になります。やるべきことが具体的になれば、それに集中することで不安から解放されるのです。
この作業をすると「対処法がない不安」、つまり自分ではどうにもできないこともはっきりします。そうすれば、自分ではどうしようもない不安は捨てる、といった気持ちの整理も可能になるのです。

なぜ不安なのかがわかれば
対処法も見えてくる
この方法で、仕事に関するさまざまな不安も解消することができます。
例えば、取引先に新規案件を提案することになり、上司から「あなたにプレゼンを任せたい」と打診された場合。せっかく声をかけてもらえたのだからやりたいけれど、これまでに経験がなかったり、以前に失敗してしまったりしたことがあり不安……ということもあるでしょう。そんなときも、漠然とした「どうしよう……」という不安を分解してみるのです。
・何を話せばいいのかわからない
・参加者にちゃんと伝わるだろうか
・うまく話せなかったらどうしよう
・内容がまとまらない、資料づくりが難しい、話す順番が整理できない
・質問に答えられない、つまらないと思われそう、批判されるのが怖い
・緊張で声が震える、頭が真っ白になる、言葉に詰まる
・先輩や上司にプレゼン資料のつくり方を教えてもらう、わかりやすい資料づくりの本などを読む
・話す順番や内容を整理して、事前に同僚などに練習相手になってもらう
・声の出し方や表情のつくり方を意識しながら練習をする
・想定される質問と回答を事前に準備しておく