一番売れてる月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』が、そのノウハウを駆使して、6回連続のオンライン講座「株の学校」を開校! 株の基礎知識や“7つの儲け方”を、ザイのアナリスト2人が徹底解説した。この記事では第3回の中身を一部お届けする。今回は、短命に終わらず、長く人気が続くテーマの見極め方を紹介。その上で、アナリストが今からでも注目に値する長期的なテーマの具体例を挙げ、その理由も説明する。(ダイヤモンド・ザイ編集部)
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⇒利益が減っても「グロース企業は買い」になる誰もが納得のワケとは?【株の学校 第3回:その3】
国策に乗れ!
「長く続くテーマ」を見極めるには?

ザイ優待アナリスト 小林大純(こばやし・ひろずみ) 早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社などを経て2022年6月より現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。

ザイ配当アナリスト 仲村幸浩(なかむら・ゆきひろ) 立教大学経済学部卒業。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。証券会社や金融情報サービス会社を経て2023年10月より現職。マーケットアナリストとして各種メディアで活動中。

どうしたら長く続くテーマを見極められるか。そのポイントの1つ目は「モノやサービスを使う人の数が増え続ける」です。重要なのは「増える」ではなく、増え「続ける」という点ですね。

たしかに先ほどの短命に終わったテーマも、使う人の数が増えてはいましたけど、やはり増え続けはしていなかったですからね。

そういう意味で、例として挙げた介護やサイバーセキュリティ関連の銘柄は合致します。日本の高齢化は不可逆的なので、今後もこれを背景に介護サービスを使う人の数は、一時的ではなく増え続けます。
サイバーセキュリティ関連も、デジタル化が進んでいく中でサイバーリスクに対応する需要は増え続けますよね。

時間軸としては、向こう数年から、場合によっては数十年くらい続きそうなテーマを見たほうがよさそうですね。

ポイント2つ目は、「国の方針や世界の流れに合う」です。例として挙がっている脱炭素やカーボンニュートラルのように、政府が目指す方向に沿ったテーマ、ということです。

国の方針は、当たり前ですが1人の人間の意志ではなく、政治家たちが長い時間をかけて話し合って決めるので、1回決めたことはそんなに簡単に覆りませんよね。

そうです、株式市場ではとても有名な格言があり、「国策に売りなし」とよくいわれます。国の政策は長期的に続くことがほとんど約束されたようなものだから、その流れに逆らわずに投資しようということです。

もう1つの例に挙がっている「少子化対策」も同じく国の政策です。少子化も一時的なものではないですから。こうした分野には国など行政の補助金が入ったりもするので、成長が期待できますね。