
オファーを受けたときどう感じた?
江口のりこさんコメント
「朝田家を支え続ける、家庭的で趣深い母。夫を尊敬し、子どもたちには平等に接する」朝田羽多子役の江口のりこさんの公式コメントの全文はコチラ。
――今回、主人公・のぶの母親役ですが、江口さんは羽多子という人物をどう捉えていますか?
〈江口のりこさん〉まずオファーを受けたときに、どう考えても私は朝ドラのお母さんっぽい感じはないので、なんでだろうと思いました(笑)。
羽多子は、たくましくてやさしいお母さんですね。家のことを守りつつも、夫である結太郎(加瀬亮)さんが言っていた『女子も遠慮せんと大志を抱け』という思いを大事にしていて。
娘3人に好きなことがあれば、その道に進めるようにサポートし、いつも後ろから見守っている。そんな感じがしますね。
――第1週で夫・結太郎(加瀬亮)が亡くなってしまい、その後、第5週と第6週で結太郎が出張に行くたびにくれた手紙について話す場面がありました。
初週の木曜で亡くなってしまって、びっくりしましたね。羽多子としては、もちろん悲しいけれども、まずはそれよりも生活をどうにかしなくてはいけない。小さい子どもが3人いて、悲しむ暇がない。どんな夫婦だったのかというのは、今も想像するところではあるんですが……。
というのも物語上、結太郎さんと直接話したのは『出張ご苦労さまでございました』『お気をつけて』『行ってらっしゃい』くらいしかないんですよ。でもきっと、結太郎さんが出張先で羽多子を思いながら手紙を書く時間は、唯一ゆっくりできる時間だったんだろうなと。
羽多子にとっても、その手紙を読んでいる時間が、一番豊かな時間だったんだと思います。帰ってきたらきたで、生活に飲まれてしまいますし、離れている時間が二人の愛情を強くしていったのかもしれませんね。