もともと子ども自身が1日のミッションを書きだしたり、自分のことを自分で決めて計画したりするのが好きな様子でした(その計画を実行できるかどうかは別の話ですが……)。

 そのため、見える化することが、ゆくゆくは子どもが中学受験の勉強を主体的にすすめていくことに生かせるのではないかと考えました。

自作の手書きノートに
好きなマークやスタンプを

「やったことが目に見えるようになるノートを作ろうと思うけどどう?」と聞くと、ピンとこない様子の娘。

 ひとまずやってみようと提案して、手書きで表を作り、終わったところに印をつけていくことを説明しました。娘としては「やることがわかっていいね~」くらいの反応でした。

 それからは、本人に合う形式をいろいろと模索しました。はじめは下の写真のように、完全に手書きで終わったところに好きなマークを描くことにしました。

 手帳を使っていると、毎日マークを描くのはめんどうだということで、お気に入りのスタンプを買いに行くことに。どの項目にどのスタンプを押すかは自分で考えて決めていたようです。

 半年ほど続けましたが、本人に聞くと「どこからやればいいのかわからない、スタンプを押すのもめんどうくさい」とのことで、だんだんと手帳が活用されなくなった様子がわかりました。

手書きで作った表。実行できたら好きなマークを描いたり、お気に入りのスタンプを押したりします同書より転載 拡大画像表示

 塾通いを始めてちょうど3カ月がたった頃、曜日によって異なる教科の宿題があるため、毎日同じことをやるよりは、その日その日でスケジュールを変更していく必要がでてきました。

 スタンプで見える化するノートに限界を感じて何かいい方法はないかと、石田先生の2015年に出版された「勉強しない子には『1冊の手帳』を与えよう!」を拝読しました。

 初めての塾通いにテスト勉強という状況だったため、まずは私が子どもの1週間の予定を立て、今までとの違いを伝えました。

 私自身がTO DOリストをつくり、娘は完了したらチェックをつけるのが好きなので、実行できたかは子どもがマークする形式にしました。