子どもの横顔写真はイメージです Photo:PIXTA

子どもが自主的に計画を手帳に書き、そのスケジュールを実践する「子ども手帳」。この手帳を習慣づけることによって、子どもたちに育まれた素晴らしい効果と成長とは?※本稿は、石田勝紀『勉強しない子には「1冊の手帳」をあげよう!パワーアップ完全版』(あさ出版)の一部を抜粋・編集したものです。

「声かけ」では変わらない子も
「仕組み」を作ればやり始める

 ここでは、「子ども手帳」の効果について説明します。手帳の使用者が増えるにしたがって、子どもへの素晴らしい効果がいくつもあることがわかってきました。

 最近は、自ら動ける能力のことを「自走力」というようです。

 もちろん未就学児の頃は、自分でスケジュール管理をするわけではないので親から言われないと動けないことが少なくありません。しかし、子どもが小学生、中学生、場合によっては高校生になっても自ら動かない状況は親としてもイライラの温床になります。

 では、自走力をつけるにはどうすればいいでしょうか。

 まず、これは声かけでは変わりません。

 いくら声をかけても、それは単なるアラーム機能にしかならないからです。アラームがなくなれば動けなくなるので、親は永遠に声かけをしなくてはなりません。これでは、根本的な解決にならないでしょう。

 繰り返しになりますが、親に言われなくても子どもが自ら動くためには、言葉かけではなく仕組みが必要です。

 先ほど例にあげた、子どもが夢中になるゲームについて思い出してください。ゲームは親の声かけがなくても、勝手にやり始めますよね。