決めきれないケースもありますが、その場合はいつまでになにが分かれば決められるのかなど、意思決定までの流れを考えておきます。事象によって決めるべきタイミングを確認することは、当たり前のようでいて大事なことだと思います。
先送りを防ぐために
「期限」を意識しよう
個人においても、決めるべき事象を期限とともに管理していくことは効果的です。意思決定はつねにスケジュールと一体化して管理しておきましょう。そうでないと、分かっていても先送りになりがちです。意外と重要で時間軸が長い事象(喫緊で迫っているわけではない)ほど、いつのまにか決めるタイミングを逸してしまいます。
自分の人生やキャリアについても、あとから振り返ると、かなり重要な意思決定をした場面だったと感じることはあると思いますが、そのときにきちんとその重要性を認識できていたかというと、そうでもないことが多いのではないでしょうか。
たとえば、就職活動は、「かなり重要な意思決定をする場面」です。
「就職活動はきちんとできましたか?」という問いにはYesと答えられる人でも、「オーナーシップを持ってキャリアの意思決定ができたでしょうか?」「就職先として十分に考えて意思決定ができましたか?」と問われると、案外答えに迷ってしまうでしょう。
皆が就職活動しているから自分も始めてみる、皆が受けているところに応募する、知名度のある会社に注目するなどを理由に、自分自身のキャリアの軸や価値観を考えることなく、「ただ動いている」状態になってはいないでしょうか。
これでは主体的な意思決定とはいえないでしょう。就職において難しいのは、働いたことがないからこその情報の格差ではありますが(最近はインターンの機会も多いのでそんなことはないかもしれませんが)、ここで自分を見つめ直す機会をつくれば就職後の軌道修正ができるかもしれません。