「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

頭で覚えるのではなく「仕組み」をつくる
「何度言われても忘れてしまう」という人、いますよね。
仕事の依頼を忘れてしまう、やらなければならないことをうっかり忘れる、そういう方は多いものです。
そこで今回は、その対策について皆さんにお伝えします。
なぜ人は物事を忘れてしまうのでしょうか。
結論から言えば、それは「覚えようとするから」です。
人の頭で記憶できる範囲には限界があります。
日々いろいろな情報が入ってくる中で、新しい情報がさらに追加されると、脳は情報でパンパンになってしまいます。
その結果、以前の記憶は押し出され、新しい情報を覚えるために忘れるという現象が起きるのです。
つまり、「覚えておこう」という発想自体がナンセンスなのです。
では、どうすればよいのか。
それは「覚える」ことを前提とせず、「仕組みで解決する」ことです。
多くの人は、やるべきことを記憶に頼っているか、何も仕組みを持っていません。
しかし、覚えずに仕組みで対応することにより、仕事のタスクなどを漏れなく実行できるようになります。
では、その仕組みとは何か。
①「依頼される」→②「記録する」→③「日付を入れる」→④「機械的に実行する」
というプロセスが大切です。
このステップが非常に重要なのです。
実はこの①「依頼される」→②「記録する」の間と、③「日付を入れる」→④「機械的に実行する」の間に2つの落とし穴があるのです。
まず、「記録する」ことについて。
例えば、アプリに登録しても良いですし、ノートにメモしてもかまいません。
大事なのは、それを必ずオペレーションとして仕組み化することです。
ここがしっかりしていないと、結局は忘れてしまうのです。
次に、「記録の仕方」にも注意が必要です。
たとえば、「提案書を作る」といったようにタスクとして記録しても、それが具体的に何をすれば良いのかが曖昧だと、後々実行に移せなくなってしまいます。
ですから、アクションが明確になるように、具体的に書く必要があります。
さらに、「日付を入れる」だけでは不十分です。
たとえ日付を入れても、それに従って実行するのは非常に難しいものです。
機械的に処理しようとしても、実際には順番通りにタスクを実行できないことがよくあります。
この実行には「胆力(たんりょく)」、つまり精神的な強さが求められます。
仕事ができる人、タスクを漏らさない人たちは、まずはこのように仕組み化しています。
そして特に重要なのが、「記録を具体的に書くこと」そして「日付に対して機械的に実行すること」です。
ぜひ皆さんも実行してみてください。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)