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ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

「また忘れたの?」と言われる人がすぐ気づかないとヤバい“致命的な視点”Photo: Adobe Stock

頭で覚えるのではなく「仕組み」をつくる

「何度言われても忘れてしまう」という人、いますよね。

 仕事の依頼を忘れてしまう、やらなければならないことをうっかり忘れる、そういう方は多いものです。

 そこで今回は、その対策について皆さんにお伝えします。

 なぜ人は物事を忘れてしまうのでしょうか。

 結論から言えば、それは「覚えようとするから」です。

 人の頭で記憶できる範囲には限界があります。

 日々いろいろな情報が入ってくる中で、新しい情報がさらに追加されると、脳は情報でパンパンになってしまいます。

 その結果、以前の記憶は押し出され、新しい情報を覚えるために忘れるという現象が起きるのです。

 つまり、「覚えておこう」という発想自体がナンセンスなのです。

 では、どうすればよいのか。

 それは「覚える」ことを前提とせず、「仕組みで解決する」ことです。

 多くの人は、やるべきことを記憶に頼っているか、何も仕組みを持っていません。

 しかし、覚えずに仕組みで対応することにより、仕事のタスクなどを漏れなく実行できるようになります。

 では、その仕組みとは何か。

①「依頼される」→②「記録する」→③「日付を入れる」→④「機械的に実行する」

 というプロセスが大切です。

 このステップが非常に重要なのです。

 実はこの①「依頼される」→②「記録する」の間と、③「日付を入れる」→④「機械的に実行する」の間に2つの落とし穴があるのです。

 まず、「記録する」ことについて。

 例えば、アプリに登録しても良いですし、ノートにメモしてもかまいません。

 大事なのは、それを必ずオペレーションとして仕組み化することです。

 ここがしっかりしていないと、結局は忘れてしまうのです。

 次に、「記録の仕方」にも注意が必要です。

 たとえば、「提案書を作る」といったようにタスクとして記録しても、それが具体的に何をすれば良いのかが曖昧だと、後々実行に移せなくなってしまいます。

 ですから、アクションが明確になるように、具体的に書く必要があります。

 さらに、「日付を入れる」だけでは不十分です。

 たとえ日付を入れても、それに従って実行するのは非常に難しいものです。

 機械的に処理しようとしても、実際には順番通りにタスクを実行できないことがよくあります。

 この実行には「胆力(たんりょく)」、つまり精神的な強さが求められます。

 仕事ができる人、タスクを漏らさない人たちは、まずはこのように仕組み化しています。

 そして特に重要なのが、「記録を具体的に書くこと」そして「日付に対して機械的に実行すること」です。

 ぜひ皆さんも実行してみてください。

(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)