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ダイヤモンド・ヒューマンリソースが毎年調査している「就職人気企業ランキング」。今回は2025年9月に実施した27年卒対象の学生モニターへのアンケートから作成した『就職人気企業ランキング 2027年卒前半戦調査』をお届けする。少子高齢化による若年層労働力不足を背景に、激化する新卒獲得競争。サマーインターンシップを通じて、就活前半戦に学生人気を集めた企業はどこか。#1では、2027年卒の「文系男子」を対象に人気ランキングを作成した。(調査・分析/株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース経営企画室 室長 高村太朗)
売り手市場の就活戦線で
学生の人気を集めたのは?
2027年新卒採用では「5日間以上」「就業体験」「フィードバックの実施」など一定の基準を満たせば、企業はインターンシップで得た学生情報を広報活動や採用選考活動に使用可能だ。25年卒以降適用されたルール改正により、早期の主戦場となるサマーインターンシップマーケットは活況が続いている。
ダイヤモンド・ヒューマンリソースが9月に実施した27年卒対象の学生モニターアンケートでは、1日仕事体験、キャリア支援プログラムなどを含めた「インターンシップ類」に応募した学生は9割を超え、84.5%の学生が参加。1日間(68.1%)、半日間(58.0%)の参加が多いものの、前述の基準のうち実施期間要件を満たす「5日間」のプログラムに参加した学生は27.5%に上る。経験したプログラムは「グループワーク型」が88.2%と最も多いが、要件を満たす「就業体験・実践型」は63.2%で、「セミナー・見学型」(61.8%)を上回った。
学生はインターンシップ類への参加=就職活動のスタートと捉えており、調査時点の平均参加数は5.3回と積極的な動き出しを見せている。学生が複数のプログラムに参加する背景には早期選考参加への期待と、志望先を選別するためのリアルな情報を収集する狙いが透けて見える。
こうした中で志望業界が「明確に決まっている」学生は17.7%。「なんとなく決まっている」(68.4%)を含めると8割以上の学生が9月までに志望業界の絞り込みを進めている。
売り手市場が続く中で、学生の人気を集めた企業はどこか。就活前半戦(夏)のランキングを見ていこう。







