アメリカで最高齢だったサラ・ナウス(没年119歳)は、嫌いな野菜は食べなかったそうです。イギリスの最高齢記録をもつ元軍人のヘンリー・アリンガム(没年113歳)は、タバコとウイスキー、女性とユーモアが好きだったそうです。ストレスは脳の老化を早めることがさまざまな研究でわかっているので、できる限り脳にストレスを与えないようなことを選択できたほうがよいのです。

西 剛志 著
日本人2万人を調査した研究でも、人は自分で決定できる自由な環境にいるとき、健康や人間関係について最も幸福度が高まることがわかっています。
また、好きなことをしていると、さまざまな刺激があることも脳にとってプラスです。
たとえば、好きなものを食べているときの「おいしい!」という感情は、味覚への刺激だけでなく、嗅覚、視覚などさまざまな刺激になります。
「この歳になったら、これは食べないほうがいい」などと自らを制約するのではなく、「好きなものは自分の体が欲しているもの」くらいの感覚で、自由に「好き」を優先して暮らすことが脳の若さを保つコツです(ただし、ほかの病気などで制限がある場合はそのことも考慮してください)。