また、新しい人間関係をつくることも脳に刺激を与えてくれます。仲のいい人が1人以上いて、さらに新しい人間関係づくりにも挑戦する。これが脳を活性化させる方法のひとつです。
幸福度が高い人を調べたら
意外な事実が判明した
話は少しずれますが、こんな調査結果もあります。
「こじんまりとしたパブに行く回数が多い人は幸福度が高い」
こんなことまで調べる人がいるのかと思いましたが、この結果は興味深いです。規模の大きな飲み屋さんに行く人よりも、小さめのパブに行く人のほうが人との親密度が増し、そこでのコミュニケーションが脳の認知機能も上げてくれるということです。
この調査結果は「なじみのスナックやバーがある人は幸福度が高い」ということでもあります。確かに、知人でもスナックが大好きな人が何人もいますが、みなさん、なじみのスナックがあることが喜びになっているようで、よくスナックでの話を楽しそうに教えてくれます。
スーパーエイジャーたちに共通する法則はほかにもあります。それは、自由で、好きなことをしているということです。たとえば食べ物は、好きなものを食べている人が多い。ほかのことでも、自分に「制約」をかけず、好きなことをしている人が多いのです。
「これをしたらいけない」「ここは我慢しないといけない」、そういう制約を自分にかけていない人のほうが長生きしやすい傾向がある人です。
なぜなら、私たちの脳は制約をかけると状態が下がってしまい、やる気のホルモンであるドーパミンが出にくくなってしまうからです。
「まじめな人」は老化しやすい
では、どんな人が老化しにくい?
逆に言えば、次のような人たちは自分に制約をかけやすいので、気をつけたほうがいいと思います。
●まじめ過ぎる
●ガンコ
●自分にきびしい
●新しいことを始めない
自分への制約は、脳には悪いことばかりです。実際にスーパーエイジャーたちを見ても、好きなものを食べたり、高齢になってから新しいことを始めたり、適度にお酒なども楽しむ人が多いことに気付きます。