野澤隆弁護士城南中央法律事務所所長・野澤隆弁護士

2026年4月から自転車に対する「青切符(交通反則通告制度)」が導入され、罰則が厳格化され、ネット上では賛否両論が巻き起こっている。城南中央法律事務所所長の野澤隆弁護士は、この厳罰化の裏にはメディアが報じない「警察側の事情」が隠されているという。自転車規制の「本当の狙い」とは?ジャーナリストの小倉健一氏が聞いた。

※本稿は、Youtube動画『弁護士が大暴露「自転車厳罰化」警察が言わないウラの狙い。野澤隆弁護士「反則金ではありません」』の一部を抜粋・編集したものです。

自転車の厳罰化
その本当の狙いとは?

――自転車の罰則強化が最近行われて、ネット上では賛否両論なんですよね。

 私も今回(の罰則強化は)、ちょっと早すぎたかなと思うんですけど。この交通事故死というのは忌まわしい事件だし、ない方がいいと思うんですけど、結局ゼロにはできない。そんなことを言い出したら「車もなくせ、自転車もなくせ」という話になってしまうと思うんですよね。

 だから、事故を未然に防ぐということも大事ですけど、起きた後にきちんとケアできる仕組みを作った上でやらなきゃいけないのかなと。

――自動車は免許制だから講習もあるしテストもある。自転車はそういう講習がほぼない状態で乗るわけじゃないですか。学校で「交通ルールを守りましょう」といったレベルしかない。それで「100を超えるルールを覚えている前提で走れ、場合によっては切符を切る」というのは、ちょっと違うなって思うんですよね。

 16歳に満たない子ども、つまり義務教育を終えていない子どもについては、そこまで厳しい罰則はないんです。

 保険の制度はとにかく整えた方がいいです。保険に加入していない自転車は走りづらくしなきゃいけないかなと思って。今は保険に加入しなくても走れちゃうんですよね。防犯登録もだいぶ徹底していますが、正直、小さいシールとかを見ないと(登録車かどうか)わからないので。

――先生がさっきから保険をすごく強調されるのは、どういった理由があるんですか?

 実は、私が扱う案件で、自転車の整備不良とかで職務質問を受けたクライアントから電話がかかってくるわけですね。