
仕事をはじめた新社会人も、いずれは“言いにくいこと”を相手に伝えなければならないときが訪れる。謝罪や依頼を断る際など、ハードな場面に適したフレーズを言葉のプロである齋藤 孝氏が紹介する。※本稿は、齋藤 孝『知らないと恥をかく 入社1年目の語彙力ノート』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。
相手を尊重しながら
深い謝罪の気持ちを表す
すみません
↓
謹んでお詫び申し上げます
心から深く謝罪しているという意図を伝えるとき「謹んでお詫び申し上げます」という表現を使うことができます。
「謹んで」は、うやうやしくかしこまるという意味の「つつし(慎)む」の連用形に助詞の「て」が付いた「つつしみて」から変化した言葉。相手の気持ちを尊重し、それに強く応じる用意があることを伝える言い回しです。
「つつしむ」は、謹む・慎むという2通りの表記がありますが、慎むには度を越さないように控えめにするという意味があるので、謝罪する際に「慎んで」と書くのは避けましょう。