「楽しいから疲れない」は勘違い、「疲れ」が招く恐ろしい病楽しい作業は飽きずに没頭してしまう。仕事において集中力が高いことは、ほめ言葉として使われるが、脳にとってはNG(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「なかなか疲れがとれない」と、疲労回復を試みても「かえって疲れた」なんてことはありませんか?東京疲労・睡眠クリニック院長・梶本修身氏によると「疲れているのは体や筋肉ではなく、『脳』だ」と言います。梶本氏の『眠れなくなるほど面白い 図解 疲労回復の話』(日本文芸社)から疲れを感じるメカニズムを紹介します。

自覚がなくても隠れ疲労はたまっている!
あなたの疲労度セルフチェック

 まず、今の疲労度合いはどれくらいか確認してみましょう。次の項目にいくつ当てはまるか、チェックしてみます。

生活習慣
□起床後4時間の時点で眠気やだるさを感じる
□布団に入ると5分以内に眠っていることが多い
□眠りが浅かったり、いびきをかいたりすることが多い
□食欲が高まったり、低下したりと不安定
□環境は変わらないのに、急に暑く感じたり、逆に寒く感じたりする
□些細なことでイライラしたりする
□休日は遠出するのが好き
□熱めの風呂にじっくり浸かるのが好き
□休日に寝だめする派だ
□毎日ジムに通ったり、筋トレに励んだりして体力づくりしている
□普段歩いている距離なのに、バスやタクシーを利用したくなる

仕事
□仕事に集中できず、すぐに飽きてしまう
□キリのよいところまでと、作業を続けてしまう
□デスクワークで、気が付くと2時間以上座ったままでいる
□職場の人間関係で悩んでいる
□ほめられることに、仕事のやりがいを感じる
□休憩時間はいつも職場の人とランチに行く

食事
□疲れたときには、ウナギや焼き肉をよく食べる
□疲れそうな日は、栄養ドリンクを欠かせない
□朝ごはんを抜くことが多い
□食事の時間が日によって違う
□友だちとの会食など、楽しいはずのイベントを面倒に感じる