脳は15分しか集中できない? 作業効率を上げる時間の使い方
1つの作業を完結させようとしても、その作業の終わりが見えず、長時間作業しているうちに、気が散ったり、ぼんやり別のことを考えてしまうこともあるでしょう。脳の集中力は、それほど長く続きません。
そこで、脳の容量を圧迫せずに、複数の作業を進行させる方法を使いましょう。
(1)15分サーキット課題
やるべきことがたくさんあって、1つのことに集中できないときは、15分ごとに作業を区切って1つずつ順番に行うサーキット課題を設定してみましょう。
脳は、16分に1回の頻度で、「今日のランチは何にしようかな」などと、目の前の課題とは無関係なことを思考します。ですから、思考がさまよい始める前、つまり15分で意図的に作業を区切ってしまうのです。
やるべきことが4つあったら、1つ目を15分で区切り、10秒ほど外を眺めたり立ち上がって歩くなどして次の課題に取り組みます。
2つ目も15分で区切り、3つ目、4つ目と取り組んだら、1つ目の課題に戻ります。15分間は、別の作業は行いません。
この方法を使えば、1回で作業を完結できなくても、容量の無駄遣いを防ぎながら複数の作業を進められます。
(2)朝イチにメールチェックしない
脳の容量を圧迫しないコツは、予定通り行動することです。朝起きたら、頭の中で「今日はあれをやるんだった」と行動予定がイメージされるでしょう。
ところが、スマホでメールやSNSをチェックしたり、職場に到着して最初にメールチェックから作業し始めると、予定のことを覚えておきながら、別の作業に容量を使うことになります。これも、容量の無駄遣いです。
朝イチは、まず自分がやろうと思っていたことに手をつけましょう。その作業を完結できなくても大丈夫です。予定通り作業ができれば見通しが立ちやすくなり、覚えておかなければならないことが減ります。その後、朝二番の作業でメールをチェックしても、メールへの対応は充分間に合います。
メールやSNSをチェックすることは、他人に合わせて行動するということです。予定とは異なり、他人に応じることを続けていると、あっという間に容量オーバーになり、自分の作業へのやる気がなくなってしまいます。まず、自分の作業を優先し、仕事の主導権を握れば、格段に動きやすくなります。