受験直前の6年生と、まだまだ幼い3~4年生くらいでは、先生に求められる質が違います。3~4年生の子を教えるのにふさわしいのは、入試問題をばりばり教えられる学力の先生よりも、子どもを楽しく盛り上げられる先生だったりします。
高い授業料を出して、すべてを兼ね備えた先生に担当してもらうのもよいですが、すべてを兼ねているわけではないけれど一番欲しい力はちゃんと持っている先生に、お手ごろな授業料で担当してもらうのもよいのではないでしょうか。
塾の学力レベル以上に
気をつけるポイント
わが子に合う塾かどうかを考えるのであれば、塾が学力に合うかどうかだけでなく塾が性格に合うかどうかも重要です。同じ塾でも担当の先生が違えば、その先生の性格に合うかどうかはわかりません。子どもと先生との相性も考える必要があります。加えて、塾自体と性格が合いそうかという点も考えなければいけません。ここでは塾との相性についてお話しします。
さきほど、学力がその塾の上位20%に入れるとプラス1、下位20%だったらマイナス1とお話ししましたが、下位20%に入ったら絶対にダメというわけではありません。しょせんは「マイナス1」です。下位のほうからスタートしても、周囲を追い越してクラスを上げていく子はもちろんいます。
伸学会でもこれまで、「集団授業は大手塾に通っている」という子を個別指導でお預かりしてきました。その経験から言い切れるのは、最初は下のほうのクラスからスタートしたのに、そこからはい上がっていける子は「努力ができる子」だけです。これについては親御さんも特に異論はないでしょう。では「努力ができる子とはどんな子か?」ともう一歩踏み込んでみましょう。それは努力を信頼している子です。