少し長い文章や難しい文章も、カタマリで理解して自分のものにすると、あとは引き出しから出してくるだけで会話をしたり、書いたりすることができます。会話をするというのは、すなわち「どの英語の文章を出してこようか?」という引き出しをあさる作業なのです。
脳の中にフレーズが十分にストックされている状態、そしてそのストックがビジネス・友だちや家族・買い物・問い合わせ・クレームなどの状況ごとに綺麗に整理されて入っている状態だと、それらをポンと出してきてリズムの良い会話をすることができます。
もちろん、これらは自然な会話から取ってきているフレーズなので、単語+文法で苦労して構築した文よりも、正確で自然で「通じる英語」となるわけです。
英語の悩みの9割は〇〇不足!
英語が話せるようになる9:1の法則
「ストックがたくさんあり、整理されて入っている状態」になると、
・スピード感をもって、テンポよく、自然な英語を話すことができる
・ネイティブスピードの長い英語が理解できる
・英語の長文も、日本語と同じように引っかかりなく頭から読んでいくことができる
・日本語直訳ではない、自然であか抜けた文章を書くことができる
という、話す・聞く・読む・書くの4技能すべてに役立ちます。
つまり、英語処理能力が育ち、英語力全体が飛躍的に向上するのです。
では、「英語の表現や文章のストックがたくさんあって整理されている状態」を作り出すためには、一体どんな学習が必要なのでしょうか?この答えはいたってシンプルで、「インプットをたくさんすること」に尽きます。
わたしは日頃から、
・英語の悩みの9割はインプット不足
・英語学習はインプット:アウトプット=9:1が理想
ということを言い続けています。まとめると「英語はインプットが9割」というわけです。
単語+文法アプローチだと「なかなか英語が口から出てこない」「出てきても不自然な文になる」というデメリットがあることを説明しました。加えて、「せっかく覚えた単語や文法ルールも、いざ会話となると使えない」という悩みも毎日のように聞きます。