「英語が全然話せるようにならない」人が今すぐやるべき“たった1つのこと”写真はイメージです Photo:PIXTA

どれだけ勉強しても、いざ英語を話そうとすると言葉が出てこない…そんな悩みを抱える人は少なくないだろう。自然と英語が話せるようになるためには従来の思考プロセスを大きく変える必要がある。「英語が話せる人」になるための効率的な学習方法とは?※本稿は、中林くみこ『独学で英語を話せるようになった人がやっていること』(リチェンジ)の一部を抜粋・編集したものです。

「単語+文法」学習だけでは
英語の処理能力は身につかない

 長年の英語教育でもっとも広く信じられてきた神話があります。それは「単語と文法が完璧であれば英語が話せるようになる」というものです。単語と文法ルールを個別に覚え、それらを組み合わせて文を作ろうとすることです。

 この考え方は、多くの教育機関や英語のテキストで採用されており、ほとんどの人がこの方法で英語を学んでいます。

 実際に、わたしの受講生や、相談をしてこられる方の多くが、「全然話せないので、中学校の文法からやり直しています」「話せないのは語彙(ごい)が足りないからだと思い、単語集を何度もやっています」とおっしゃっています。

 この「単語+文法=英語の文章」という公式に基づいて、一生懸命学習しているのが伝わってきます。

 しかし、この方法には致命的な欠陥があります。それは、このやり方だと「英語の処理能力」が身につかず、英語を話す場面で学んだ知識を瞬時に活用することがほぼ不可能だということです。

「英語の処理能力」とは、単に単語や文法を知っているだけでなく、英語を聞いたり読んだりしたときに、瞬時に意味を理解し反応できる能力のことです。