多聴には海外ドラマ、多読には洋書
インプットが自然と増える学習法
では、何を聞いて何を読めばいいのでしょうか?
その答えは、多聴には海外ドラマ、多読には洋書です。これらは学習用教材ではなく、ネイティブが普通に見たり読んだりしているものなので、日本語が入る余地はありません。純度100%で英語漬けになれます。
また、量的な理由だけではなく、多聴・多読に海外ドラマと洋書を使うのは、
・フレーズを背景や文脈、感情などと一緒にストックできる
・好きな作品なので、楽しく無理なくインプットが増やせる
という、強みがあるからです。
どういうことか、それぞれ説明させてください。
フレーズ単位で脳にストックしていくのであれば、フレーズ集を暗記していくほうが効率が良いのでは?という声が聞こえてきそうですが、これは違うと断言できます。
なぜなら、実際の会話では文脈や感情が重要な役割を果たすのですが、単にフレーズとそれに対する日本語訳を覚えるだけでは、こういったことは真にはつかめないからです。
海外ドラマや映画であれば、リアルな会話の流れや、感情の起伏、登場人物の関係性や性格を見ることで、そのフレーズがどのような状況で使われるのか、どのような感情とともに発せられるのかが理解できます。そのため、会話の実際のリズムを体感としてはっきりとイメージでき、記憶にも強烈に残ります。
明確にイメージすればするほど、実際に自分がその状況になったときに、その表現やフレーズをスッと出すことができるわけです。
海外ドラマのインプットは
使用する場面をイメージしやすい
たとえば「Couldn’t care less.」というフレーズを考えてみます。フレーズ集には「まったく気にしない」という意味だと書いてあるでしょう。
しかし、日本語でもそうですが、「気にしない」にもいろいろな温度感がありますよね。こういった日本語訳には、先に述べた話の流れや感情が載っていないため、どういう場面で使うフレーズなのかイメージしにくいのです。