大量インプットを継続するためには
「楽しむ」ことが必須事項

中林くみこ 著
しかし、わたしは、自分の好きなものを読むのが一番だと思っています。自分のレベルに合わせて大して興味のないものに手を出すよりも、多少難しくても心から「読みたい」「興味がある」と思えるものに挑戦したほうが、楽しいし続けられるからです。
「楽しい」の力は偉大です。
「楽しくやりましょう」と優しく言っているわけでも、努力することを否定しているわけでもありません。
多聴・多読は「量」が物を言う学習法です。学習として長く続けていくため、そして忙しい日々のなかでも一日あたりの学習時間を自然に長くするために「楽しめる」ことは必須事項なのです。
わたし自身も、引きこもりをしていたときに「Everybody Loves Raymond(邦題:ヘイ!レイモンド)」というドラマ、その後に「Friends」という海外ドラマにドハマりして、起きている時間はずっと見ている、という状況になっていました。
洋書に関しても同様で、「続きが気になる!」という気持ちが強くなる面白い本に出会うと、とにかく寝る間も惜しんで読んでしまう…ということが起こっていました。
このときの浴びるほどのインプットは、今でもわたしの財産であり、英語力の源となっています。後から振り返って「なぜそこまでインプットできたのか?」と聞かれると「楽しかったから」という1点のみです。
人間、楽しいと思えることには大きなパワーを発揮できるし、逆に言うと、楽しくないと続かないのです。英語学習に関しても、自分が楽しいと思える状況に持っていくべきです。