近頃は「イマージョンラーニング」という学習法が話題になっています。「immersion=浸すこと、没頭」という意味で、学びたい言語の環境に完全に「浸る」ことで、その言語を習得する方法です。英語学習でいえば、要は「英語漬けになる」ということです。
「英語漬け」といっても、「英語しかしゃべっちゃいけない」というアウトプットの話ではなく、日常生活で可能な限り英語に触れることで、自然なかたちで英語の大量インプットを実現することを目指します。
インターナショナルスクールに入ったり海外留学をせずに、日本に居ながら「英語漬け」を目指すのであれば、多聴・多読が唯一の方法なのです。
多聴・多読それぞれ1日30分
合計で1日1時間を目安に
では、いったいどれくらい英語に触れるべきなのでしょうか?
「英語漬け」ですから、海外で生活をしているように、起きている時間はずっと英語に触れていられるのが究極の理想形です。しかし、日本に居ながらそんなことは不可能ですよね。
もちろん、時間のある人は毎日何時間でも、可能な限りたくさん英語に触れてほしいです。英語を大量摂取すればするほど、英語力の伸びを実感できるのは紛れもない事実だからです。
でも、仕事や勉強で忙しい人がほとんどでしょう。そういう人は、まずは多聴・多読それぞれ1日30分、合計で1日1時間を目安にしてください。
多聴と多読はそれぞれにメリットがあるので、どちらか1つだけでなく両方ともやるのが大事です。この1時間は、日本語を含まず「英語だけ」に触れる時間です。これを毎日続けると、1年間でだいたい多聴200時間、多読100万語を達成します。
これだけ大量の英語を目から・耳から浴びたら、英語力は絶対に伸びると思いませんか?しかし、学習用のテキストで日本語も読みながら1日1時間の勉強をしていては、同じ量の英語をインプットするのに3倍も4倍も、いえ、もっとかかるでしょう。