東京理科大学

学生の気質

 勉強熱心で、おとなしく、何事にも寛大なギーク(オタク)たちが集う。地味で自己主張することは少なく、守りが強い、縁の下の力持ちタイプ。たまに見た目が派手なやつはいるが、根はいい子だったりする。

世間の評判

 理系の中ではブランド力強し。堅実な大学として信頼は厚い。「留年が多い大学」と思われがちだが、学科によって率には差がある。全国的な知名度はイマイチ。

理科大の学部事情

 学部、学科間ヒエラルキーはほとんどない。よって、看板学部と言える学部もなく横並びだ。

 入試偏差値の高い薬学部が一目置かれ、伝統ある理学部がそれなりに幅をきかせ、工学部が企業にモテているというイメージはあるものの、「院に行かないと、理系は意味がない」(工学部生)、「研究室ごとにレベルも方向性もまちまちなので、一言では言えない」(理学部生)といったあたりが実情だ。

「3K(キツイ3学科)」は、機械工学、工業化学、建築。「3R(ラクな3学科)」は、数学、情報科学、物理。そして、「3K」すら超えて、別格でキツイのが、電気電子情報工学と言われる。

 ちなみに、数学科と数理科学科など、似た学科があるが、学習内容に大きな違いはなく、「神楽坂にあるほうがイメージがいいだけ」とのこと。

 そして理科大と言えばとにかく「勉強が大変」。その分実力がつくのは間違いないが、理科大のキャンパスから電気が消えることはほとんどない。勉強に没頭したい学生にはもちろんのこと、誰かに厳しくされないとサボってしまうという学生は理科大に入れば強制的に忙しくなるためおすすめかもしれない(留年に注意。本当に注意)。

 近年、芝浦工大をはじめとする四工大が注目されているが、理系大学としての存在感は理科大は圧倒的で今後もその地位が揺らぐことはなさそうだ。

 例年、神楽坂、葛飾、野田の各キャンパスで学園祭「理大祭」を実施。お笑いライブやミスコン、サークル出店やフリーマーケットなど、それぞれのキャンパスのカラーを出しながら独自の企画で盛り上がる。どの会場でも、サイエンス系の企画があるのは、さすが理科大といったところ。

 キャンパスによってカラーが少し異なるため、理科大志望の受験生はそれぞれの理大祭で雰囲気の違いを感じてみるのもいいかもしれない。