国際基督教大学

学生の気質

 ミッション系だが男女ともほんわかしていて、オープンマインドが基本形。学生数が極端に少ないため、学内ではみんな仲良し。男子の影の薄さがやや気になる。

世間の評判

 地方の親戚などからは「えっ、牧師さんになるの?」と驚かれたり、社会に出てからは英語力ばかりを期待されたり。キャンパス外では何かと誤解されがちだ。

国際基督教大学の学部事情

 学部は教養学部アーツ・サイエンス学科のみで、「メジャー(専修分野)制」を導入している。1、2年次に一般教育科目や各メジャーの基礎科目を履修したのち、2年次の終わりまでにメジャーを決定、4年次には集大成として論文をまとめる卒業研究を行う。

 メジャーには、31の専修分野があり、文学、経済学、法学、数学など従来のスタンダードな学問と、「平和研究」「アメリカ研究」などの問題解決型や地域研究型の学問という2系統からなる。学べる専修分野はひとつだけではなく、たとえば文学と心理学などの2つのメジャーを専攻する「ダブルメジャー制度」や、主専攻と副専攻を組み合わせた「メジャー、マイナー制度」と複合的な選択もできる柔軟なカリキュラムになっている。配属に人数制限はなく、希望する専修に入ることができる。

 ちなみに、英語がさほど得意でないICU生から悪魔のごとく恐れられているのが「English for Liberal Arts Program」。新入生は、入学後すぐにテスト(TOEFL)を受けさせられ、その結果などから4つの段階(Stream1~4)にレベル分け。「セクション」と呼ばれる20人ほどのクラスで1~2年間、英語を学ぶ。

 レベルによって授業のコマ数が違い、1年次の春学期は一番ハイレベルなStream1が週4コマに対し、Stream4は週11コマ。つまり、できない人ほど英語漬けの日々が待っている。

 英語教育というだけでなく、英語によって社会問題や歴史や文学などを学ぶ。授業で日本語を話すと減点とか。「1年を乗り越えれば何でもできる」「ELAのセクションメイトとすごく仲良くなるから楽しいよ」という前向きな感想がある一方で、「論文作成スキルの講義が多い」「2年までのELAが終わってしまえば次第にもとの英語力に戻る」との声も。

 外国人学生が日本語力をつけるための「JLP」というプログラムもある。