変化の著しい世界に生きる私たちは、内観し、自分の頭で考える習慣をつけないと、溢れる情報に振り回され、時代に弄ばれてしまう。
意識的に「ひとりの時間」を持てば、外からの影響を受けずに自分の内面を見つめることができる。
絶え間ないニュース、世論、誰かの意見、広告……溢れかえる情報を遮断し、自分を知るための時間を持つことで、他人からの期待やイメージに応えようとしたり、自分の価値観を曲げて人に合わせようとすることがなくなる。
ひとりの時間は、誰かに評価されるのではなく、自分が自分を評価する時間だ。
自分の夢、理想はどこにあるのだろうか
現実と理想のギャップを埋めるには、どんなスキルが必要なのだろうか
どんな行動を起こせば、より自分の理想に近づけるのだろうか
ひとりになったら、こんな質問を自分自身に投げかけて、自分の軸を確認しよう。
「ひとりの時間」は、神経を休めて、気分も明るくなれる。そのうえ、創造力も増す。そして、ひとりになることで、人とのつながりに感謝の気持ちが生まれ、周囲との関係性や結びつきも改善される。
ふらっと好きなときにひとりになれるなら理想だが、家庭を持ち、子育てにも忙しい世代は、どのように時間を作れば良いのだろうか。

まず、「ひとりの時間」を計画に入れてしまうことだ。たった1時間でも、数週間先のカレンダーに書き込んでしまおう。
ひとりの時間は、デジタルデバイスからも邪魔されないよう徹底すること。
まとまった時間が取れなくても、朝、いつもより30分早く起きることで、ひとりの時間を確保できるかもしれない。
お風呂やシャワーの時間を、完全にひとりの世界に浸れる時間にしてしまうことも可能だ。早めの電車に乗って、出勤時間でひとりになれる静かな場所を見つけるなど、工夫次第で実現できる。