
スティーブ・ジョブズをはじめ、数々のビジネスリーダーが瞑想を取り入れていることは周知の事実だ。多忙な毎日の中で、なぜ彼らはこれほどまでに「無」の時間を大切にするのか?※本稿は、河原千賀『グーグル社員はなぜ日曜日に山で過ごすのか』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。
ビジネスの成功者たちは
なぜ瞑想をするのか
お寺で修行する僧侶を身近に見ている日本人にとっては、「瞑想」はしたことがなくても、何となく親しみがあるのではないだろうか。
いまや、アメリカのテックワーカーをはじめ、世界中のビジネスエリートが瞑想に夢中になっている。まずはその理由を明かしていく。
瞑想の効果は、科学的に証明されてきている。だがそれ以上にビジネスエリートに大きい影響を与えたのは、スティーブ・ジョブズ(アップル元CEO)の存在であろう。
ジョブズは黒いタートルネックに、スリムなジーンズの出で立ちで、ビジネスパーソンはスーツにタイというビジネスファッションの常識を打ち破った。そして、外見だけでなく、アップルの開発する商品すべてが、人をあっと驚かせる、革命的なものだった。
その彼が、毎朝欠かさず1時間の坐禅をしていたのだ。
アップルの商品には、禅の精神が反映されていて、アップルの隠語「狂気のシンプリシティ」がすべての商品に反映されている。