レストランでバイトして料理を学ぶ。ショットバーでバイトしてお酒の種類について学ぶ。アミューズメント施設でバイトしてコミュニケーション能力を伸ばす。外国人観光客相手にバイトして英語の能力を向上させる……など、アルバイトを通じて金銭より価値のある学びを得ることができます。せっかく時間を切り売りするのなら、お金以外に得られるものがあったほうがいい。自分の好きなこと、その経験が将来役立つアルバイトがきっと見つかります。

インターンをやることに
果たして意味はあるのか?

 最近は企業のインターンをする人も増えてきました。

 時給は一般のアルバイトと変わらない場合が多いようですが、社会勉強になるし、採用につながる可能性があるため多くの学生が関心を持っています。

 授業に出ないで、会社員のようにインターンに行っている人たちもいます。そこまでいくと、あまりいいことだとは思いません。

 大学だからこそ学べることはたくさんあります。

 一方で、インターンとして学べることは社会に出てからでも学べることなので、あまり先を急ぐ必要はない気がします。

 インターンでどんな仕事を任されるのかはケースバイケースですが、一般のアルバイトに任されるような雑務が中心になる場合も少なくないようです。

 Facebookのプロフィールで、複数の企業名を挙げて、インターンとしてのキャリアを積んできたことをアピールしている人がいます。正直いえば、彼らには疑問を感じます。

 インターンのキャリアよりも、どんな人間であるかということのほうがはるかに大切なことだと思うからです。

 有名企業を列挙しても、素晴らしいのはその企業であって、単なるインターンであるあなたには関係がありません。

 企業の採用担当者としては、経歴らしい経歴がない人に比べれば、インターンキャリアがあることを評価する場合もあるのかもしれません。ただ、“インターンとしてどんな仕事をしていたのか”という部分でアピールできるものがなければ、単なるアルバイトに過ぎません。