インターネットを活用した写真販売で、プロカメラマンと一般消費者をマッチングさせるユニークなビジネスで利用者数を伸ばしている「フォトクリエイト」という企業がある。
同社は多くのプロカメラマンと契約し、各地のスポーツ大会やイベントなどにカメラマンを派遣して撮影。膨大な写真データを自社サーバーにアップする。大会に参加したユーザーは、案内チラシに記載されているパスワードを入力することで参加した大会にアクセス。自分や家族などが写っている写真を閲覧・購入することができるというもの。
設立は2002年。サイバーエージェント出身の白砂(しらまさ)晃社長を含め3人での起業だった。その後、スポーツ大会から結婚式、祭り、学校などへ活動範囲を広げていき成長を遂げる。現在は社員97名、契約カメラマン1290人に拡大。年間の写真購入者は延べ69万人、サイトのユニークユーザーは年間577万人に上る。
「東京マラソン」の公式フォトサービスとして認定され、今年の大会では68人のカメラマンを配置し合計138万枚の写真を撮影した。マラソンは同社の目玉競技の1つとなっており、昨年は510の大会で撮影を行った。
マラソン以外にも「オールスポーツコミュニティ」と称するWebサイトには、80種目を超えるアマチュアスポーツ大会にカメラマンを派遣。とくに子どもがスポーツチームに所属する母親から高い支持を得ている。