
10年、20年先の社会の変化を見据えて、子どもの教育を考え始める親が増えている。幼児から高校生まで教える人気学習塾「VAMOS」の富永雄輔代表が、教育の新潮流から、子供の学力の伸ばし方のヒントなどを解説する。連載第17回のテーマは、「これからの塾選び」。あまたある進学塾のなかで、どのような視点で塾選びをすればよいのか、また、今通っている塾が合わない場合、どのタイミングで転塾を考えるべきか。(進学塾VAMOS代表 富永雄輔、構成/ライター 奥田由意)
加熱する中学受験で
塾選びがますます重要に
中学受験をする場合の学校の選択肢が首都圏では豊富になり、かつ中学受験のブームも続くことが予想される昨今。そうなると学校選びと同様に難しくなるのが塾選びです。
有名大手塾に入れておけば、あとはお任せで安心、といった保証はどこにもありません。どの塾がいいのか、ということも、お子さんの性格や目指す学校、さまざまな制約条件によって一概には言えません。
では、これからの塾選びはどうすればいいのか。また、今通っている塾が合わないと思ったとき、どうするか。合わないかどうかの見極めはどのタイミングでなにをもって判断すべきかなどについてお話します。
塾選びで大切なのは、まず、すべての塾には強みがあると同時に弱みもあるということを理解することです。どの塾も万人に合うわけではありません。レストランと同じで、いろいろな種類を少しずつ食べたい人、質より量を求める人、あっさりした和食を食べたい人など、好みや目的によって合う、合わないがあるのは当然のことです。