受験生は情報を正しく読むリテラシーを身につけよう

――地域による情報格差が減っているのはいいことですね。

びーやま:そうですね。

 ただ、注意点もあって、情報が増えた分、リテラシーは問われます。インターネットに転がっている受験情報がすべて正しいとは限りません。

 それは、明確な間違いというだけでなく、情報としては正しいけど参考になりづらいということもあります。そのため、なんでも鵜呑みにするのは危険です。1つの情報だけでなく、複数の情報に触れてほしいと思います。

――これに関しては都会も地方も関係なさそうですね。

びーやま:本当にその通りです。都会の受験生でも情報に踊らされてしまうことがあるので要注意です。

――お話を聞いていると、もう地域による格差はなくなったようにも感じるのですが、それでも都会の学生がやや有利なのはどのあたりなのでしょうか。

びーやま:OB・OGと簡単に会えたりする点と実際の大学の雰囲気を感じ取れる点の2つです。

 都会にいればオープンキャンパスだけでなく、普段の大学にもいけるというか、キャンパスの近くにいけば雰囲気はわかりますから、大学選びの際に肌で感じ取れる情報は多いかなと。

 加えて、同じ高校の先輩に名門大進学者が多ければそういった人からも比較的簡単に話を聞くことができますからね。地方でも進学校だったりすればそういったことはあると思いますが、都会はよりその機会が多い印象です。

 ただ、都会から地方の大学を志望している場合は、地方の学生のほうが情報面では有利という逆転現象も起きるわけで、この点に関しては志望校にもよるという感じですかね。

――大学選びの部分で若干の差があるということですね。

びーやま:そうです。そのため、受験の合否を決めるところの差ではありません。なので地方の受験生にも安心してほしいと思います。

 大学受験のいいところはペーパーテストで合格ラインを超えさえすればいいところです。都会だから加点されるわけでも、地方だから減点されるわけでもありません。当然、育ちも関係ありません。

 そう考えると本当にチャンスは平等に与えられていますから、前向きに勉強してほしいなと思います。僕も「茨城の田舎から東京に出てビッグになる!」と意気込んで必死に勉強していました。

 ちゃんと勉強すれば地域差関係なく成果は出せますから、自分のことに集中してほしいと思います。

――本日はありがとうございました。

びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。