投資をはじめるなら「NISA」から
「投資をはじめたいけれどリスクが怖い」と感じる方は、まずは積み立て投資枠を活用した「NISA」から始めましょう。
NISAは2018年に始まった国の制度です。投資による利益には通常約20%の税金がかかりますが、NISAを活用すると利益に対して税金がかからないというメリットがあります。
さらに、2024年から新しいNISA制度(新NISA)がスタートし、非課税保有期間が無期限になったため、生涯を通じて非課税の資産運用が可能となりました。金融商品については、金融庁の基準を満たしているものが対象です。日本で販売されている投資信託は6000本以上ありますが、その中から手数料が低く、長期に積み立て運用に向く約250本(2025年現在)に絞りこまれているのです。ですから、初めて投資をする場合でも、商品が選びやすいともいえます。
投資額も年間の限度額が定められています。2024年から始まった新NISAでは、「つみたて投資枠」が年間120万円、成長投資枠が年間240万円と、合計最大360万円まで投資できます。
もちろんもっと少額からでも始められますし、いつでも引き出し可能な点も魅力です。余裕のある資金の範囲内で無理のない積み立てを行えば、じっくり長く続けられるでしょう。
つみたて投資枠では「インデックス型・世界株式」から
NISAをおすすめするとよく聞かれるのが、「NISAをするなら何を選んだらいいですか?」という質問です。そんなとき、まずは、つみたて投資枠では「インデックスファンドで、世界全体の株式に分散投資」と答えています。
なぜ世界株式がいいのかといえば、リスク分散になるからです。
全世界株式といえば、 eMAXISSlim(オール・カントリー)を思い浮かべる方は多いでしょう。オール・カントリーは、アメリカの企業に多く投資されており、時価総額の大きい銘柄に偏る傾向があります。そのため、アメリカ経済や市場の動向に大きく影響を受ける可能性があります。手数料も低く、世界全体の株式に投資することで分散投資できるのが特徴です。