退職金の運用で「大失敗する人たち」に共通する「絶対NGの行動パターン」とは写真はイメージです。Photo:PIXTA

自分が最期を迎えるときに資産がちょうど0になるように、お金を賢く使い切る生き方が注目されています。しかし、歳を取るほど、老後の生活が不安になり、お金の心配も増すばかりでしょう。定年が見えてきた50歳から老いを迎えるまでに、やりたいことをやり尽くし、悔いのない人生を満喫するにはどうしたらいいでしょうか。※本稿は、井戸美枝『ゼロ活~お金を使い切り、豊かに生きる!~』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。

「5」という数字からお金と時間の関係を考える

「お金を増やすには必ず時間がかかる」
「お金が増えることと時間は密接に結びついている」

 この2つを理解することが、老後のお金の不安をなくす大きな一歩となります。
 
 私自身はお金と時間の関係を考えるとき、「5」という数字を意識しています。

 それぞれの単位が増えるごとに、手に入れるのにかかる時間とそのお金がもたらす効果は大きく変わっていきます。あくまで目安ではありますが、次の表を、ひとつの参考にしてみてください。

 このように、「5」という数字を通じて自分の資産を具体的にイメージしてみると自分が目指したい「経済的な安心」がどのレベルなのか、リアルに感じられるようになります。

 もちろん大きな資産をゼロから一代で築くのはとても難しいものです。無理なく少しずつでも早めにお金と向き合っていくことが、豊かな老後の暮らしを実現する近道となるはずです。